得意先の社長と話をしていて「秘書」というキャリアについての話になった。
その社長が言うには、「秘書」というポジションの本当の価値を、日本の中でまだほとんどの人が理解をしていないらしい。
社員の8割は「秘書はいらない」、1割は「どちらでもいい」、1割は「必要だ。」と考えているらしく、要はほとんどの社員が本来の必要性を理解していない、不必要だと考えているようだ。
本来、秘書職は、とても重要な業務であり、サポートをする方(社長や、役員、事業部長等)の分身となりうる能力が必要である。
社長であれば経営全般、営業取締役であれば営業部隊全体のマネージメント、管理取締役であれば経理財務人事総務法務全体のマネージメントというように、サポートする方によって、フォーカスする分野は違ってくるが、本来はその方の業務の「代行」として、業務執行できる発想と能力が必要なので、かなり難易度の高い職種なのだ。
外資系企業における秘書キャリアは、日本と異なり、高い価値と重要性を持っていると認識されている。
よって、40代、50代の秘書のスペシャリストの方の活躍の場もかなり多い。
しかし、日本ではどうも、秘書の仕事に対して、「アシスタント」というイメージを多くの方が持っているのではなかろうか?
今後、このイメージが変わっていくために、様々な企業に対して説明をしていかなければならないと思っているが、
それにはかなりの時間がかかるし、日本風土の中での古い考え方がまだ残っているようなので、「秘書」の専門性を高めようと
考えている転職候補者には、「日本ならではの活躍の仕方」をアドバイスしなければならないと考えている。
日本の中では、秘書業務のスキルを高めながら、並行して他の業務も身につけたほうがよいというアドバイスである。
つまり、秘書業務プラス、総務業務や、人事業務、広報やIR業務、マーケティング系業務、経理業務、営業管理などなど・・。
「秘書」という業務を極めてきた方が、将来40歳になっても、45歳になっても、50歳になっても、60歳になっても・・。
いかに日本企業の中で活躍の場をみつけていくのか?
「秘書業務プラスアルファ」
これが、日本流のキーワードなのだろうか。
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