人材紹介会社によっては、登録者の面談やフォローを行う「カウンセラー業務」と企業に対する求人開拓やフォローを行う「企業営業」を分けて行っているところもある。
弊社は、「カウンセラー業務」と「企業営業」の両方を同一人物が行うやり方をとっているが、コンサルタントの数が18人になってくると、お互いが出会った登録者の情報共有や、進捗管理、その後のフォロー、クレーム対応等、少人数であれば、無理なくできた事が少し複雑化してくる。
その中で、カウンセラー業務として重要であると思われた事を書いてみたい。
カウンセラーとして大事なのは四つだと思う。
一つ目は新規登録者に対する対応や、ヒヤリングを通じて信頼を得るやり方について。
新規登録面談に来てくれる登録者に対して、第一印象を良く持ってもらうようにつとめて、かつヒヤリングや場の雰囲気等においてカウンセラーに対して信頼感を持ってもらう。「この人材紹介会社は、自分の事をよくわかってくれる。」「この人材紹介会社から紹介してもらえる求人には、積極的に受けていこう。」と思ってもらえるような状況作りをすると言う事。
ヒヤリング終了後に、他のコンサルタントを紹介する場をセッティングするが、このやり方も大事で、登録者の経歴の強みや、今後の希望を考慮したマッチングのポイント等を簡潔に皆に説明し、より多くのコンサルタントを引き合わせる。その際には同席をしながらフォローを行う。
二つ目は社内のデータベースに対しての新規登録者の情報入力とミーティングでの情報共有のやり方について。
その登録者の経歴の強みや、今後の希望を考慮したマッチングのポイント、人物的なところなどをわかりやすいキーワードや単語、キャッチフレーズ等を盛り込みながら簡潔に伝える。
ミーティングでの情報共有においても、単なる経歴の羅列の発表ではなく、その登録者の事が頭に入りやすくなるようなインパクトのある発表の仕方を心掛ける。(ここではそれなりのプレゼンスキルが必要となる。)具体的には、その登録者のキャリアストーリーをドラマ風に話す事もアリだし、魅力的な商品に見立てて歯切れのよいセールスポイントを話す事もアリだと思う。
三つ目は登録翌日以降の再来社のコーディネートのやり方について。
企業に対して、そして登録者に対して「より具体的な」「深みのある」紹介を行うために、求人提案をコンサルタントが登録者に直接会って行う事を心がける。
一度登録で来社をしている方に再度来社してもらうためには、登録者の希望に沿った案件をより詳しく説明をしたいというスタンスである事を理解してもらう事が必要。そのためには、メインカウンセラーが他のコンサルタントが持っている求人を理解しながら、どの程度マッチングしているのか、ピックアップをしていく調整を行う。再度来社してもらった際には、案件を持っていないコンサルタントにもひきあわせるようなコーディネートを行う。どれだけ多くのコンサルタントに直接ひきあわせるかがポイント。その際には、広めの会議室を使ってもよいと思う。
新規登録3日目位でのフォロー。1週間目のフォロー。1か月目のフォロー。2か月目のフォロー。3か月目のフォロー等、定期的にフォローを行う事により、より信頼感を高め、相談をしやすい環境を作っていく。
コンサルタントが18人もいると、それなりに経歴がよい登録者には求人案件が集まりすぎる場合がある。その時には、メインカウンセラーが窓口になりながら、登録者の希望や、転職活動の状況を考えながら、交通整理を行ったり、コンサルタントとの間にたちながら調整を行っていく。
求人案件がほとんどない場合にもフォローが必要。また登録者が転職活動で悩んでいる場合にもフォローが必要。
まとめとして、カウンセラー業務は、登録者とコンサルタント、そして求人企業の「架け橋」となる存在なので、やり方次第では最高のアドバイザー、最高のコーディネーター、そして会社にとってかけがえのない利益を生む存在になるし、逆に全く機能しない、逆に足をひっぱったり、クレームを引き起こす存在になりかねない。
カウンセラー業務のやり方をもう一度見直す事により、会社の業績はどちらにも転ぶと言う事を肝に銘じながら業務に取り組んでいきたい。
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今後とも何卒よろしくお願いいたします。