人材紹介のビジネスを日々行う上で重点をおくべきことについて今日は書いてみたい。
一般的な商品やサービスを持つ会社(メーカーや商社など)は、商品やサービスが供給される方向というのが、「
(A)当社」→「(B)クライアント企業(顧客企業)」となる。すなわち、ビジネスを行う上での進捗管理や、実績管理については、「(A)当社」から「(B)クライアント企業」に対して、
いつまでに(When)、
何をどの程度(What)、
何のために(Why)、
どのように(How)、
誰が(Who)、
いくらで(How much)供給していくのかという戦略、戦術の企画をたてて、実行をしていくということなので、AからBの流れだけに注目をして管理を行っていけばよいということになる。
人材紹介のビジネスの流れはちょっと変わっている。
いわゆる人材を商品と見立てれば、商流は、「(A)当社」→「(B)クライアント企業」という流れで一般的な場合と同じなのだが、その商品が「生きている人」であるということが少し難しくしているわけだ。
つまり、一般的な商流、「(A)当社」→「(B)クライアント企業」という流れに加えて、「(A)当社」→「
(C)転職候補者(人材)」に対しても、いつまでに(When)、何をどの程度(What)、何のために(Why)、どのように(How)、誰が(Who)、いくらで(How much)いわゆる転職情報(転職先企業の求人情報)を供給していくのかという戦略、戦術の企画をたてて、実行をしていく事が必要になるというわけだ。
つまり、人材紹介ビジネスというのは、「(A)当社」から「(B)クライアント企業」に対するサービスと、「(C)転職候補者(人材)」に対するサービスの二方向が常に存在するために、進捗管理や実績管理は、
その二方向の両面を管理しなければならないという事だ。
どちらが多すぎてもよくない。両面をよく見ながら、バランスを保っていく事が大事なビジネスなのである。
人材紹介ビジネスを「マネージメント」するのがなかなか難しいのは、このように、管理すべき方向が二方向であるということである。
現場で仕事をする本人も、それを管理するマネージャーもその事を十分に理解した上でのぞまなければならない。
次回は、もう少し細かい点について話をしていくようにしていきたい。
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